ヤンキースと入団交渉中の井川慶投手(27)が、貴重な左腕として先発の一角を占めるのは既定路線と思われていました。しかし、ヤ軍は8日(日本時間9日)、同じ左腕で通算186勝アンディ・ペティット(34=アストロズからFA)を獲得したようです。これで先発5枠のうち4枠が埋まってしまい、残る1つのイスを3〜4投手で争う「大激戦」に突入しました。
かつて『ヤ軍の左腕エース』と呼ばれたペティットが、4年ぶりに古巣復帰を果たすことが決まりました。契約も、期間は1年ながら年俸1600万ドル(約18億4000万円)と投手陣の最高額だそう。空席のはずだったローテ枠が、突然埋まってしまいました。
ヤ軍と契約を争ったアストロズのパープラGM 
「交渉は急展開した。2年目のオプションが分かれ目だった」
と話したようです。ヤ軍は2年目の契約選択権を選手側に与え、実質2年間3200万ドルという好条件を提示し、勝負が決まったそうです。ペティットはヤ軍在籍の9年間で、2度の21勝を含む15勝以上6度をマークしたそうです。しかもポストシーズン通算14勝と、4度のワールドシリーズ制覇大きく貢献したそうです。ヤ軍にとって、どうしても欲しい投手だったようです。
 これで今季19勝の王建民、15勝のムシーナに加え、ジョンソンペティットの左腕2人が先発に確定しました。ジョンソンは10月に椎間板(ついかんばん)ヘルニアの手術を受けましたが、それでも通算280勝の実績は井川の前に大きく立ちはだかります。
5番目の枠を争うのは、パバーノヒューズカーステンズの3人か。それとも、05年から4年総額45億円の契約を結んでいるパバーノか。パバーノは、度重なる故障で05年6月を最後に登板していないが、キャッシュマンGM
「投資している選手。体調が良ければ当然計算に入れる」
と話しているようです。20歳のヒューズは今季マイナーで12勝6敗の好成績を残しました。カーステンズは今季メジャー初勝利を挙げた『期待の星』だそうです。さらに首脳陣は先月、中継ぎのプロクターの先発昇格もほのめかしていたそうです。
 
キャッシュマンGM井川落札判明から一夜明けた11月29日、「当然、先発としてポスティングで獲得した」と期待し、今月4日も「先発陣の4、5人目に入る」と話していました。しかし、つい2週間前には先発の駒不足に悩んでいたチームは、短期間で陣容をそろえてきました。フロントの手腕ともいえるが、井川にとっては厳しい現実です。
井川は、ヤ軍の先発陣の中に見事入れるでしょうか。来季の井川に注目です!

コメント

猛牛
猛牛
2006年12月11日17:40

井川はこの調子だと中継ぎに回りそうですね。
残念です。
とにかく頑張ってほしいです。