ニューヨークでも走る！

ヤンキースとの契約が大筋で合意した井川慶投手（27）が20日、身体検査と詳細の詰めのために成田発の航空機でニューヨークに出発し、同日深夜に到着したようです。空港からホテルに向かう際にはパトカーが前後を護衛するVIP待遇を受けたそうです。初めて訪れる地で3泊5日の“弾丸”日程だが、練習用具を持参し、トレーニングを片時も休まない姿勢を見せています。
　
井川にとってニューヨークは初体験です。通常なら「まあゆっくり観光だけして」となるところだろうが「練習の虫」で知られる、この男は違いました。
　
井川慶投手
「向こうでも走れると思いますし、ウエート施設も何とか調べてやっていくつもりです」
と話しました。
見送りにきた関係者
「向こうのトレーニングの心配ばかりしてたんですよ。ウエートはできるのか、どこか走れるとこはあるのかって、ね」
すでに宿泊ホテルのウエート施設の器具内容をチェックしたようで、ランニングコースも地図での下見を依頼したそうです。マンハッタンの中心に位置するセントラルパークを有力候補に、全力疾走に近い15分間走を数回行うノルマをこなす予定だだそうです。スーツケースには、トレーニング用のチューブと握力強化の道具を忍ばせていたようです。
　
今月11日、来季に向けての自主トレをスタートし、当初6勤1休のペースを計画していたが、今回の渡米が本決まりになると、井川が強く練習継続を希望しました。なので結局、無休で9日間、連日7時間以上の練習をこなしました。

練習パートナーの添田隆也個人トレーナー
「体ができてきているのに、休んだらもったいないと井川君が言いまして」
と話しました。
帰国翌日の25日、クリスマスにも体を動かす予定のようです。ここまで井川がハードメニューにこだわるのには理由があります。単なる肉体面の保持以外に、メジャーで試練となろう長距離移動対策の意味合いもあるようです。

練習パートナーの添田隆也個人トレーナー
「実際やってみて、体がどうなるか確認したい気持ちもあるようです」
と、飛行機移動後の疲労度をテストしようとする井川の意図を説明しました。

井川慶投手
「まあ毎年やっていることですよ。全体的にパワーアップできればいいかな、と」
と淡々と話しました。

このトレーニングは、必ず来季につながると思います。　メジャーでの活躍を期待しています。