球団は9日、前ロイヤルズ3Aエステバン・ジャン投手(31)=右投げ右打ち、193センチ116キロ、ドミニカ出身=の獲得を発表しました。年俸200万ドル(約2億4千万円)1年契約。メジャー通算33勝51セーブと実績十分の右腕について、岡田彰布監督は先発起用を明言しました。球団首脳もボーグルソンと合わせて十分に井川の穴が埋まる以上にプラスアルファが見込めると確約したようです。
 
新戦力となるジャンは間違いなくローテの一角として力を発揮してくれることでしょう。ドミニカのウインターリーグを直接視察した山口スカウトはその球威だけでなく、巨体に似合わぬ機敏な動きについても保証し、日本での成功と活躍の太鼓判を押しました。

山口スカウト 
「井川のあと(穴)はボーグルソン1人で大丈夫。その上をいくということでさらに手持ちのカードが1枚増えたと言える。イメージで言えば巨人にいたガルベス。それにクイックや(打球処理の)ステップもいい」

球団はジャンに関して04年から調査し、追い続けていました。いわば4年越しの“恋人”です。速球は最速150キロ平均145キロの本格派。外国人投手特有のチェンジアップが持ち球にない代わりに、4種類のフォークを自在に操るようです。
山口スカウト
「フォークはシュート気味とスライダー気味があり、それぞれ緩急をつけられる」
と説明しました。
 
すでに、メジャー在籍11年を誇る男は故郷で肉体改造に着手しているようです。代理人を務めるマイク・パワーズ氏によると、オフのジャンはウインターリーグに精力的に登板し、現在はウエートトレーニングを中心にキャッチボールと遠投で右肩の状態を維持しているようです。シーズン中にあった116キロの体重は「すでに100キロ台まで体重を落とし、体を絞り込んでいる」(パワーズ氏)ということです。
牧田球団社長
「オマリー(駐米スカウト)もジャンはボーグルソンより上じゃないかと話していた。いつにも増して情報収集の上、確信を持って獲得した」
と力を込めながら話しました。

メジャー複数球団との獲得競争の末に得た“本物”が、V奪回の強力な切り札となりそうです。

☆新人6選手が入寮
希望枠で入団した小嶋達也投手(大阪ガス)や高校生ドラフト1位指名の野原将司内野手(長崎日大高)ら新人6選手が10日、西宮市内の寮に入りました。橋本良平捕手(智弁和歌山高)は11日に入寮し、12日から鳴尾浜球場で新人合同自主トレが始まる予定のようです。

ここから虎を担う選手が生まれてくるわけですから、1日も早くなれるように頑張ってほしいと思います。 

コメント

猛牛
猛牛
2007年1月11日19:33

現役メジャーリーガー。
4種類のフォークはすごいですね。
どのような活躍をするか楽しみですね。。。

インコ
インコ
2007年1月12日16:46

確かに、4種類のフォークは魅力ですよね。
井川以上の活躍をしてくれるのか、今年のシーズンに注目です!