“大先輩”の前で号砲!
林威助外野手が、「世界の王」の“予言”通りに豪快な一発を放ちました。試合前、尊敬するソフトバンク王貞治監督が「今年のはやるんじゃないか」と話していたそうですが、その言葉通り七回、右翼スタンドに見事なアーチを描きました。シ烈な外野戦争の中、執念をバットに乗せて、これからも打ち続けます。
 
福岡で打ったという意味は大きかったようです。それはの笑顔が物語っていたように思えます。台湾の英雄であり大先輩のソフトバンク王監督の目の前で放った特大アーチ。それも留学先の柳川高のある、第2の故郷というのが縁を感じさせます。
林威助外野手
「ここで打ったのはうれしいです。高校時代もこっちですから」
移動のバスに乗り込む直前、透きとおった瞳が一段と輝きを増しました。
 
6点ビハインドの七回でした。相手投手が右の山村に交代したところで、高橋光の代打で出場。カウント1-3からの131キロ、スライダーを迷わず振り抜きました。
林威助外野手
「0-3から1球みて、真っすぐの軌道でいこうと思っていた。そこで変化球を打てたのはアピールになったと思う」
右翼席中段に突き刺さった一発は、成長ぶりを存分に示すオープン戦今季第1号ソロとなりました。
 
予言”にこたえるアーチでした。試合前、岡田監督と談笑した王監督はこう話しました。
王貞治監督
「去年は出る機会がなかったけど、今年はやるのでは」
と、の今季の活躍を予感したかのような発言を残していたようです。その約2時間後に特大アーチが飛び出したのは、ただの偶然とは思えません。
 
昨年のWBCで台湾代表の4番として、王JAPANと真っ向勝負で挑みました。結果は王JAPANに力負けしましたが、その経験は確実に生きているようです。
王貞治監督
「彼が頑張れば台湾球界も盛り上がるからね。当たればすごいの打つからね。しっかりやってほしいね」
という期待は、虎党にも共通する感情でしょう。
 
この試合、ソフトバンクは左腕の杉内が先発で、高橋光4番起用というチームの目的もありスタメンからは外れました。だが、最初の打席でいきなり結果を出すアピールぶり。
岡田彰布監督
「オープン戦でもしっかり結果を出している」
と目を細めました。
 
林威助外野手
「まだ試合もありますし、結果を出してアピールしていかないと」

外野の定位置争いはし烈を極めますが、しっかり地に足が着いています。自分の打撃をすればいいのです。信念を胸に、はバットを振り続けます。

コメント

猛牛
猛牛
2007年3月8日15:36

王監督の言うとおり、今年の林はなんだかやりそうな予感がします。
素人の目でですがね。
定位置争い大変ですね!

インコ
インコ
2007年3月8日21:15

今年の林は、きっとやってくれるはずです!
外野のライトは、特にし烈ですね。 でも、林なら定位置を奪うと思います。